下半身太りの危険な食品
下半身太りの原因は主に「皮下脂肪」と「むくみ」であるとお伝えしました。
では食事メニューがどのようにしてその2つの原因に影響するのでしょうか?
食事メニューの見直しと言われると、まずはカロリーを意識する方が多いと思います。
当然カロリーを過剰摂取すると太ってしまうため、ある程度カロリーを抑えることは大前提となります。
しかし、下半身痩せという明確な目標があるのであれば、意識すべきはカロリーだけではないのです。
下半身太りに悪影響を及ぼす糖質・脂質・塩分の多い食品・小麦製品についてそれぞれ見ていきます。
塩分の多い食品が下半身太りに及ぼす影響
塩分の摂りすぎはむくみに直結します。
むくみは水分が上手く排出されず身体にたまることによって起こるもの。
人の身体は重力によって足に水分がたまりやすくなっているため、むくみやすければ夕方になると朝と比べて足がパンパンで太さが全く違うという人もいますよね。
このむくみの原因が、主に塩分の摂りすぎなのです。
塩分の多い食品を食べると血液中の塩分濃度が上昇し、血液が正常な数値を保つために水分の排出を抑えてしまいます。
塩分を多く摂っていると、良かれと思って水を飲んでも余分な水分がどんどん身体にたまっていく一方で、むくみを引き起こすと同時に水太りしてしまう可能性まであります。
ちなみに塩分といっても、一般的にむくみに影響すると言われているのは塩そのものではなく「塩化ナトリウム」、つまり精製塩のこと。
天然のミネラルを豊富に含んだ塩であればあまり気にしなくて良いとも言われています。
料理でよく使うという方や、急に減らすのは難しいという方は、天然の塩を使用してみても良いかもしれませんね!
糖質が下半身太りに及ぼす影響
糖質が下半身太りに及ぼす影響は、大きく2つあります。
むくみの悪化
塩分の多い食品を食べ過ぎると、水分をため込んでしまいむくみやすくなるとお伝えしましたが、実は糖質もむくみに関係しています。
糖質を摂取すると体内で水分とくっついてしまうため、塩分と同様に水分をため込んでしまう性質があるのです。
塩分がむくみに影響しているという話は聞いたことがあっても、糖質については知らなかった方も多いのではないでしょうか?
知らず知らずのうちに、思わぬ日々の積み重ねによってむくみやすい身体を作り出してしまっているかもしれません。
血糖値の上昇により中性脂肪が作り出される
糖質はお菓子や炭水化物に多く含まれるもので、血糖値の上下に大きく関わっています。
糖質を摂取すると体内で分解され、ブドウ糖となり小腸から吸収された後に血液中へと栄養が送り込まれ、血糖値が上昇します。
上昇した血糖値を元に戻そうとして、膵臓から分泌されるのがインスリンというホルモン。
これが吸収されたブドウ糖を中性脂肪に変えようと働くことで、血糖値は下がっていきます。
中性脂肪は誰でも必ず作り出しているもので、基本的にはエネルギーとして使われるはずのもの。
しかし糖質を過剰に摂取してしまっていたりエネルギーの消費が少なく使いきれなかった場合には、体脂肪として身体にため込まれてしまうのです。
その結果、脂肪のつきやすい下半身を中心に太ってしまうことになります。
小麦製品が下半身太りに及ぼす影響
小麦製品は下半身に脂肪がつきやすい食品だと言われています。
なぜ、小麦製品を使った食材は下半身に脂肪がつきやすいかというと、小麦は身体を冷やす食品であるからです。
またその他にも、腸壁にこびりつきやすく、小麦の主成分である小麦グルテンは、小腸壁で活動している「摂取した食べ物が身体に良いものかどうかを判断する細胞」を破壊してしまうという性質を持っています。
小麦は、消化にもよくありませんし、アレルギーを発生させる原因になるとも言われているため、小麦製品は摂りすぎるとダイエットにはもちろん身体にも良くありません。
小麦を主食とする欧米人にはたしかに下半身ががっしりしている人が多いですよね。
パンや麺類など、小麦製品を中心とした食生活を送っていませんか?
食事メニューを今一度見直して、痩せやすい身体作りを目指しましょう!
マッサージや運動だけでは下半身痩せができない理由
「下半身痩せしようとマッサージや運動を頑張っているのに、あまり効果が出ていない」
という方、いるのではないでしょうか。
下半身太りの原因である皮下脂肪は運動によって燃焼できますし、むくみは血行やリンパの流れを良くすることによって改善することができます。
しかし、すでに説明した通り、食事メニューは内容によって下半身太りに大きく影響を及ぼす可能性があります。
つまり、頑張ってマッサージや運動を行って下半身痩せをしようとしても、食事メニューが悪影響を及ぼしてしまえば結局相殺されてしまうのです。
せっかくの努力が水の泡になってしまってはもったいないですよね。
マッサージや運動を頑張るのであれば、あと一歩、食事メニューも意識するように心がけてみてください。
次回は、食品別に紹介をしたいと思います。